仕事って、全部が好きなことではありませんよね。わたしの嫌な仕事は計算です(汗)。
時にはやりたくない仕事や面倒だと感じるタスクを避けられないことも。
誰もが「嫌だな」と思う瞬間を経験しますよね。
しかし、ポジティブ心理学の視点から見れば、単なるストレスや不満の源というわけではありません。
これも成長や自己理解の機会に変えることができるのです。
今回は、嫌な仕事をこなすときに役立つ心の持ち方について、ポジティブ心理学の理論をもとに紹介します。
1. 目的意識を再確認する
嫌な仕事に直面したとき、まずはその仕事があなたの全体的な目標にどう結びついているのかを考えてみましょう。
ポジティブ心理学の一つの柱である「意味(Purpose)」の概念です。
目的や意味を感じることが、困難な状況においても人々のモチベーションを支える要素となるとされています。
例えば、日々の業務の中で自分がやりたくない作業があったとしてましょう。
でもそれが、最終的にはプロジェクトの成功やキャリアアップに貢献することがわかれば、見方が変わるかもしれません。
短期的な嫌な作業も、長期的な成果の一部として捉えてみましょう。
その作業に対する姿勢が少しポジティブになるではないでしょうか。
2. 感謝の気持ちを持つ
感謝の気持ちを持つことが、ポジティブな感情を増やし、ストレスを軽減するという研究結果があります。
ポジティブ心理学では「感謝(Gratitude)」が非常に重要な要素とされています。
嫌な仕事に対しても感謝の視点を持つことで、意識をネガティブからポジティブに転換することができます。
たとえば、「この仕事を通じて新しいスキルを学べるんだよな」とか。
「この経験を得たことで、将来もっと興味のある分野にシフトできるかもしれないしな」など。
感謝できる点を見つけてみてください。
どんなに小さなことでも感謝の要素を見つけると心が軽くなり、仕事への抵抗感が和らぐでしょう。
3. フロー状態を目指す
「フロー(Flow)」とは、チャレンジとスキルがちょうど良いバランスにあるときに感じるものです。
没頭感や満足感のことを指します。
ポジティブ心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱されたこの概念。
嫌な仕事でも自分を集中させ、効率よく進めるためのヒントになります。
嫌な仕事でも、フローを体験するためにそのタスクをどのように工夫できるかを考えてみましょう。
たとえば、作業を細かく区切って達成感を得やすくしたりこともできます。
また、単に決めた時間で終わらせるなど、ゲーム感覚で進めたりすることもできます。
単調さや面倒さが軽減されるかもしれませんね。
自分なりに工夫してフロー状態に近づけることで、仕事への抵抗感を少なくすることができます。
4. 自分の強みを活かす
ポジティブ心理学では、「強み(Strength)」を発見し、それを日常の活動に活かすことが幸福感の向上に繋がるとされています。
嫌な仕事でも、自分の強みを活かすことで、やりがいや達成感を感じやすくなります。
たとえば、「学びの強み」を持つ人。嫌な仕事を自分の知識を増やす機会と捉えることができるかもしれません。
また、「リーダーシップの強み」を持つ人。仕事のプロセスを他のメンバーと効率的に進めるための方法を考えることができます。
また、結果として自分やチームのパフォーマンスを高めることができるでしょう。
自分の強みを意識し、その強みを活かして取り組むことで、嫌な仕事もポジティブな視点で捉えることができます。
特に、自分独自の強みを把握したい方は個別コンサルを検討されると良いでしょう。
5. 短期的なリフレーミングを活用する
またリフレーミングを利用することができます。
「リフレーミング」とは、物事の捉え方を変える技術です。ポジティブ心理学では、出来事や状況を違った視点で捉え直すことで、ネガティブな感情が軽減されます。
そして、前向きな気持ちを引き出す効果があるとされています。
たとえば、「この仕事は面倒くさい」と思う仕事があるとします。
でも、「この仕事を早く終わらせたら、後で好きなことができる」と考えるようにしてみましょう。
また、「この仕事は自分に合わない」と感じる場合があるとします。
でも、「これを経験しておけば、次回はもっと効率的にできるようになる」とポジティブに捉え直すことができます。
リフレーミングによって、目の前の嫌な仕事を少しでもポジティブに受け入れられるようになりますよ。
6. 自分を労わる時間を設ける
嫌な仕事に取り組む中で重要なのは、自分自身を労わることです。
ポジティブ心理学では「セルフケア(Self-care)」や「セルフコンパッション(Self-compassion)」を使います。
セルフコンパッションとは、自分を優しく労わる態度を持つことです。
嫌な仕事に追われていると、つい自分に厳しくなりがちですが、それがさらにストレスを増加させる要因となります。
仕事の合間に短い休憩を取る、好きな音楽を聴く、軽いストレッチをするなど。
是非小さなセルフケアを取り入れてみてください。
また、嫌な仕事が終わった後には、自分を褒める時間を作りましょう。「今日はこれだけのことをやり遂げた!」と自分に対してポジティブなフィードバックを与えてみましょう。
きっと、自己肯定感を高め、次回の嫌な仕事にも前向きに取り組む力がつくはずです。
まとめ
仕事で嫌な作業に直面することは誰にでもあります。わたしにとっても、いっぱいです。
ポジティブ心理学の視点を取り入れることで、その経験をストレスだけでなく、自己成長や新しい学びの機会に変えることができます。
ご紹介した、目的意識や感謝の気持ち、フロー状態の活用、強みの発揮、リフレーミング、そして自己ケアの実践を通じて、嫌な仕事に対する心の持ち方をどんどんポジティブに変えていきましょう。
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