ただの良い人になりたくなければ、アサーティブであれ!

これまで、ただの良い人になってしまう人の特徴やその理由について、ご紹介してきました。今回ご紹介するのは、ただの人にならないための、コミュニケーション方法。つまり、アサーティブなコミュニケーションです。

では、アサーティブなコミュニケーションとは何でしょう。それは、自分の意見、感情、ニーズをはっきりと、しかし他人を尊重する形で伝えるコミュニケーションです。

このスキルを使うことで、ただの良い人になるのではなく、自分自身を尊重し、他人も尊重するバランスの取れた方法で対話が可能となります。

アサーションをする目的

そんなアサーティブなコミュニケーション、どうして必要なのでしょう?

  1. 自己尊重
    まずはじめに、自分の感情や考えを正直に表現し、自分自身を大切に扱うこと。
  2. 他者尊重
    そうとはいえ、他人の感情や意見を認め、尊重すること。
  3. 効果的な対話
    その上で対立や誤解を最小限に抑え、お互いの理解と協力をすすめること。

さて、アサーティブなコミュニケーションは攻撃的(アグレッシブ)ではなく、受動的でもありません。自分の立場を守りつつも他人の権利を侵害せず、全体として調和と理解を目指す中庸なアプローチなのです。

このように、アサーティブに振る舞うことで、自分自身と他人の両方に対して健全でバランスの取れた関係を築くことができます。

アサーティブ・コミュニケーションを身につけるフレームワーク

実際、どのようにコミュニケーションすれば、アサーティブなのでしょう。

ここで具体的な取り入れ方についてご紹介します。

1. 感情の認識と表現に慣れる

  • 目的: 基本として、自分の感情を理解する。感情を適切な言葉でラベル付してみましょう。
  • 方法: 日常的に日記をつけることを習慣化し、感情を言葉で表す練習をする。
  • アサーティブ表現: 「私は(感情)を感じています」

2. 状況の具体的な説明をする

  • 目的: まず、相手に具体的な状況を理解してもらう。
  • 方法: 状況を簡潔に説明し、どの部分が問題なのかを指摘する。
  • アサーティブ表現: 「昨日の会議で(具体的な状況)がありました」

3. 相手をおもんばかりながら自分のニーズを明確にする

  • 目的:もちろん、自分ばかりでなく、相手に配慮しつつ、自分のニーズや期待をはっきりと伝える。
  • 方法: 相手の状況を理解した上で、自分が何を望んでいるのか、どのような結果を期待しているのかを明確に言う。
  • アサーティブ表現: 「〇〇なところ失礼します。私は(具体的なニーズや要求)を欲しいと思っています。」

4. ソリューションを提案する

  • 目的: もし、相手と見解が違うようだったら、問題解決に向けた具体的な提案をする。
  • 方法: ここで可能な解決策をいくつか考え、その中から最適なものを提案する。
  • アサーティブ表現: 「もしよかったら(提案1)を試してみてはどうでしょうか? それとも(提案2)の方が良いでしょうか?」

5. フィードバックをお願いする

  • 目的: 最後に、きちんと相手からの意見や感想を求める。
  • 方法: 相手に対して意見や反応を求めるよう促す。
  • アサーティブ表現: 「この提案についてどう思いますか?」

6. 確認と感謝を表現する

  • 目的: 会話を正確に理解し合うとともに、感謝の意を示す。
  • 方法: 相手の言ったことを要約して確認し、協力や意見表明に感謝する。
  • アサーティブ表現: 「ご協力ありがとうございます。私たちは(確認した内容)について同意見ですね?」

このフレームワークを日常的な会話に組み込むことで、自分の意見を尊重しつつ他者の意見も重んじるバランスの取れたコミュニケーションを実現することができます。

これで、自然とアサーティブな対話が行えるようになり、自分の主張もできてただの良い人なることから脱却することができるのです!

是非試してみてくださいね!

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